次世代リモートデスクトップの「Gungnir」の速度特化型プロトタイプ(α版)でございます。
Gungnir 0.1.0 Download
対応OSは、Windows 10、Windows 8、Windows 7、Windows Vista、Windows Server 2012、Windows Server 2008、辺りです。Desktop Duplication APIを利用してますんでDirectX11以降がインストールされている必要があります。逆に言えばDirectX11が入ってればそれ以外のOSのバージョンでも動くと思います。
変更事項はほぼ前回の記事に記載した通りです。
あと、クライアントモードのFPSの既定値が60になっております。Gungnirであれば意外と叩きだせる数値ではありそうですし。ハードウェアに依存するので皆さんのマシンパワーに期待します。
あと、設定ファイルオプションで「ServerMode」の項に「desktopduplicationapi=0」と記述するとDesktop Duplication APIは利用せずに画面のキャプチャーを行います。従来通り(BitBltによるキャプチャー)となりますので例えばサーバー側がWindows10ですと60FPSの壁ができてしまいます。この辺はお好みで。
あと、前回の記事で116x64で10000FPSオーバーと言ってましたけど、サーバー側の解像度を720x480とかに小さくしたら38000FPSオーバーとか叩き出せる事が分かりました。Brynhildrも速度は上がりましたけどそれでも約5倍の差です。
これちょっと補足なんですけど、クライアントモードのウィンドウサイズを720x480でVideoCodecをSpeedですと、GungnirよりもBrynhildrの方が速くなります。Gungnirでは演算方法が新型になってるんで演算速度は跳ね上がってるんですが、Brynhildr(Gaebolg)の「ある機能」がGungnirでは無効になっているためこのような結果となっております。ちなみにこの「ある機能」は法人向けバージョンでは有効にしてありますんで、もしどーしても必要という企業様とかいらっしゃいましたらお問合せください。いやこれ必要なところはたぶんないと思うんですけどね。GungnirでもBrynhildrでもVideoCodecはCompressの方がデフォルトですし、結構Compressも速度が上がってますので、Compressの方をメインでご利用される方が多いと思います。ちなみにCompressに関してはGungnirも法人向けも全く同じ性能です。
このGungnirはプロトタイプ(α版)ですので今後どうなるかはまだまだ未定ですし次の作業がいつになるかも未定です。とりあえずコアの部分だけ刷新した感じで一応一歩先に進めた感じですかね。BrynhildrというかTrueRemoteのGaebolgから8年と結構時間が経ちましたけどまあGungnirの性能に関しては概ね満足してます。何か1つでも満足できないと開発のモチベーションも上がらないですしね。
まぁGungnirの高速化にはまだ切り札もありますんで今後もご期待くださいませませ。
ちなみにGungnirの取説ページは存在しませんのでほぼ同じのコチラをご覧ください。
そんなこんなでGungnirをよろしくですー。