リモートデスクトップ「Brynhildr 3.1.0」リリース

「Vritra Mark 2」を実装した新型です。
Brynhildr Free Download
・新しい映像圧縮処理の実装
「Vritra Mark 2」と称していますが新しい映像圧縮処理を実装しました。効果的にはざっくりですが、CPUの負荷が従来の約70%になり、速度が従来の約200%になりました。世代が変わったというレベルで根幹的に再設計されております。まだまだ各所の調整が必要ですので、今後も時間をかけてゆっくり対応したいと思っています。負荷というこれまでの大きな課題の1つが解決されていますので会心の出来です。
速度に関しては、FPSの既定値が30になっていますので、メニューからFPSを上げてご確認ください。既定値を60とするかは検討中でございます。
あと、VP8による不具合を修正しました。これまでVP8を利用して開発した全てのリモートデスクトップはキーフレームをオフにしています。パケットロスがない(と言われている)TCPというプロトコルとの相性が良く、キーフレームがなくてもずっと差分フレームのみで処理が可能となり、通信量を大きく抑えることができるという効果があります。ですが、キーフレームがない状態でエンコードを継続した結果、ノイズが蓄積されるという表現であっているか分かりませんが、映像の差分があまりない状態において、正常に圧縮がされない状態に陥ることが頻繁にありました。この状態になると圧縮率と圧縮速度が低下します。この問題について認識はしているにも関わらず回避方法が分からずじまいでしたが、この度この状態を回避する方法が見つかりましたのでこのタイミングで回避処理を実装しました。
こちらの修正により通信バージョンが変更になりましたのでサーバーとクライアントの両方のバージョンアップをよろしくお願いいたします。
・広告表示処理変更
広告の表示する処理を別スレッドにして接続にあまり影響を与えないように仕様変更しました。同時に広告スレッドのタイムアウトの処理も見直しましたのであまり操作に悪い影響を配慮してあります。恐れ入ります。
・Webブラウザ接続不具合修正
Webブラウザ接続において意図しないタイミングで切断が行われてしまう不具合を修正しました。入力系のタイムアウトが影響しておりましたので修正しました。
・コントロールの仕様変更
ダイアログに表示されているテキストボックスやコンボボックスなどの描画方式を独自で描画するように変更しました。
・その他
通信量(bps)の計算方法変更やマウスカーソル点滅軽減やウィンドウ初期描画修正などの軽微な微調整をしています。
以上でございますー。