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技術雑記




今開発中のVerethragnaのWindowsサービスでの動作についてつらつらと。

そもそもリモートデスクトップをWindowsサービスで動作させるとどうなるかといいますと、権限が跳ね上がってログイン前とかユーザーアカウントコントロール(UAC)制限下とかデバイスマネージャとかも遠隔操作できるようになります。他のリモートデスクトップのアプリですとあまり意識せずにインストールされるケースもありますんで意外と一般的になってきてるのかもしれんです。

で、これまでVerethragnaには実装していなかったんですがよーやく実装することになりました。

Brynhildrの方では遠い遠い昔から実装されてまして、仕組み的にはBrynhildrをWindowsサービスとして動作させつつ、OSの状態に応じて送受信用のプロセス(これもBrynhildr)を起動させる仕組みです。Windowsサービスとプロセス間ではメッセージでのやりとりはできないためファイルによる情報のやりとりをしてました。またBrynhildrの設計上、通信をはじめとした初期化と終了処理に時間を要するため、Verethragaと比較してプロセスの起動と終了に時間がかかります。これらの理由が故に、わりと柔軟に対応できる分、例えばロック画面などの切り替えに時間がかかるのが欠点でした。

まあ、2008年5月にリリースしたIgRemoteから、ZeroRemote、TrueRemote、と私のてがけたリモートデスクトップの全部がこの上の仕組みでですので、長い歴史でございます。まあこの間にいくつものWindows OSが登場してきましたけど、切り替え時間は遅いもののとりあえず動作はしていましたもので。

で、今回のVerethragnaのWindowsサービスは実に15年ぶりに新アーキテクチャで作っております!

中身的には企業秘密っつーことで、従来の約4倍の速度で動作します。例えば、当方の環境で試したところ、ロック画面への切り替えに約8秒もかかっていたのが約2秒になりました。切り替え時間が約1/4に短縮されましたので、従来比で約400%の性能になったとゆーわけです。ちなみにこの秒数は実際のモニター画面とリモート画面との遅れの差でございます。

あと、Brynhildrでは実行モジュールを管理者権限で起動させるといった操作が必要だったのですが、これを普通に起動してもWindowsサービスにいー感じに登録できるようにしました。途中で権限を変更して何とかする今風な感じです。

ちょっとまだテスト的なところもありますのでVerethragnaは今もベータ版とゆーことで何か不具合あればなるべく対応したい所存ですので公開までもうほんの少々だけお待ちくださいませー。


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