リモートデスクトップエンジニアのブログ。

ちょっと急ぎ足のバージョンアップで御座います。

ユーザーの方からの御報告で「0.9.7」において、Windowsサービス登録時にプロセスが起動してこないケースがありまして、そちらへの対策が主な内容になります。かなり開発段階の要素が強いバージョンとなりますので御注意下さい。

まず、シャットダウン時にプロセスを再起動させない処理が「0.9.7」で実装されましたが、OS起動時にプロセスが起動されないリスクがありましたので処理方法を変更しました。ただ、まだ暫定的な方法ですのでもしこれで改善されない時はさらにバージョンアップを行う予定です。

次に、中継サーバーというかクラウド対応に向けてパスワードの機能を強化させました。設定ファイルの「ServerMode」の項に「passwordwait」という値を追加しまして、連続でパスワードを間違えた場合に再接続が可能になるまでの時間（ロック時間）がどんどん延びていく仕様にしました。「passwordwait=2」が既定値ですが、失敗１回目は１秒間、失敗２回目は２秒間、失敗３回目は４秒間、失敗４回目は８秒間、という風に２倍ずつロック時間が延びていきます。尚、延びてしまったロック時間は時間とともにジョジョに短くなっていく仕様で御座います。設定ファイルの「passwordwait=」の値を変えることでロック時間の変更も可能です。例えば「passwordwait=1」にするとロック時間は伸びて行かず常に１秒間に１回までの接続可能になりますし、「passwordwait=0」ですとロック時間は発生しません。ちょっとこちらも実験的に実装してみました。

あと非常に小さな微調整をいくつか施して御座います。

先述しました通りこのバージョンと一致するBrynhildrのリリースの予定はありません。何故かと言いますと、実はこのSiegfriedは「1.0.0」としてリリースする予定で準備していたバージョンの為です。「0.9.7」で何の問題も無ければ予定通り本バージョンが「1.0.0」に近いモノとなるハズでしたが、ちょっと予定が遅れそうです。いやはや何ともはや何事も予定通りには行かないものですな。

Siegfried 0.9.8 Download